V.効率性

1 名称総資本回転率
算式売上高÷総資本(総資産)【回】
内容企業が調達してきた他人資本と自己資本を使って、どれだけの売上高を上げる事ができたか(投下した総資本を使ってを示す指標です。
少ない総資本で、高い売上高を上げる事が「効率良い経営」と位置づけ られます。

総資本…他人資本+自己資本の合計額
他人資本…調達してきたお金のうち、将来返さないといけない資本のこと
自己資本…調達してきたお金のうち、返さなくていい資本のこと
        基本的には事業を始める元手となるお金(資本金)と会社が
        これまで出してきた利益の金額で構成されます。
業界別平均値(回)
建設業1.8製造業1.2情報通信業1.9
運輸業1.5卸売業1.8小売業1.9
不動産業0.2飲食・宿泊業1.7サービス業1.6
2名称固定資産回転率
算式売上高÷固定資産【回】
内容企業が調達してきた資本をもとに購入した固定資産が、どれだけ売上高に貢献しているかを示す指標です。
少ない固定資産で、高い売上を上げる事で「固定資産を効率よく使っている」と位置づけることができます。

固定資産…有形固定資産+無形固定資産+投資等の合計を指します
有形固定資産…土地、建物、機械設備など、形の有る資産で、1年以上
           の長期に渡って利用効果を発揮する資産のことです。
無形固定資産…電話加入権、ソフトウェア、営業権、特許権のように、
           形は無いものの、その資産の取得効果が1年以上の
           長期に渡って利用効果のある資産のことです。
投資等…出資金、敷金、差入保証金といった勘定科目が該当します。
業界別平均値(回)
建設業6製造業2.9情報通信業9.6
運輸業3.1卸売業7.1小売業5.1
不動産業0.3飲食・宿泊業2.5サービス業3.8
3 名称有形固定資産回転率
算式売上高÷有形固定資産【回】
内容固定資産の中でも、土地、建物、機械設備といった有形固定資産が、どれだけ売上高に貢献しているかを示す指標で、固定資産回転率の指標を、更に有形固定資産に限定して運用効率を示す指標といえます。
業界別平均値(回)
建設業8.3製造業3.7情報通信業27.4
運輸業3.8卸売業12小売業7.9
不動産業0.3飲食・宿泊業3.6サービス業5.6
4 名称売上債権回転期間(割引・裏書譲渡手形含まず)
算式(売掛金+受取手形)÷売上高×365【日】
内容会社が上げた売上金額が、どれぐらいの日数で回収できているかを示す指標です。もちろん、早く回収できることに越したことは無いので、指標としては「いかに少ない日数で回収するか」がポイントとなります。

割引・裏書譲渡手形を含まないことで、割引・裏書譲渡手形が期日どおりに決済された場合の、残りの売上債権と売上高のバランスを見る事ができます。

売上債権…売掛金+受取手形の合計額。会社が保有している売上に
        関する債権の総額を指します。
業界別平均値(日)
建設業42.7製造業51情報通信業51.8
運輸業39.5卸売業48.4小売業20.2
不動産業4.2飲食・宿泊業3サービス業31.7
5 名称売上債権回転期間(割引・裏書譲渡手形含む)
算式(売掛金+受取手形+割引手形+裏書譲渡手形)÷売上高×365【日】
内容売上債権回転期間(割引・裏書譲渡手形含まず)との違いは、割引・ 裏書譲渡手形分を含むことで、割引・裏書譲渡手形で受取手形が減る前の売上債権(調整前の売上債権)と売上のバランスを見る事ができます。

割引・裏書譲渡手形を有効活用して、受取手形を減らすことに努力しているということは、「資金繰りの改善方法の手段として受取手形を活用している」と位置づけることもできますが、その一方で「受取手形債権が多いということ、そしてそれらの割引・裏書譲渡手形を活用しないと資金繰りが大変なのでは?」「仮に割引手形・裏書譲渡手形に不渡りが生じた場合のリスクはどれだけあるのか?」といった点のチェックが必要となります。
業界別平均値(日)
建設業46.3製造業66.7情報通信業52
運輸業43卸売業56.8小売業20.3
不動産業4.2飲食・宿泊業3サービス業32.5
6 名称受取手形回転期間(割引・裏書譲渡手形含まず)
算式受取手形÷ 売上高× 365【日】
内容現在、手持の受取手形の回収に何日を要しているかを見る指標です。
この日数が短いほど、資金繰りが改善されます。
業界別平均値(日)
建設業2.8製造業10.4情報通信業0.6
運輸業2.4卸売業5.7小売業0.4
不動産業0.1飲食・宿泊業0サービス業0.9
7 名称受取手形回転期間(割引・裏書譲渡手形含む)
算式(受取手形+割引手形+裏書譲渡手形)÷売上高×365【日】
内容割引・裏書譲渡手形を含めた受取手形の回収に、何日を要しているかを見る指標です。
受取手形での回収率が高い会社は、当然、割引・裏書譲渡を活用しながら 資金繰りを行っていく事になりますが、これには常に割引・裏書譲渡手形が得意先が貸倒した場合のリスクがつきまといます。
この指標が高い会社は、手形取引を削減する戦略を練る必要があります。
業界別平均値(日)
建設業6.3製造業26.1情報通信業0.8
運輸業5.8卸売業14.1小売業0.6
不動産業0.1飲食・宿泊業0サービス業1.8
8 名称売掛金回転期間
算式売掛金÷売上高×365【日】
内容売掛金を回収するのに何日を要しているのかを把握する指標です。
当然、回収日数が短ければ短いほど、資金繰りが改善されます。
業界別平均値(日)
建設業40製造業40.6情報通信業51.3
運輸業37.2卸売業42.7小売業19.8
不動産業4.1飲食・宿泊業3サービス業30.8
9 名称棚卸資産回転期間
算式棚卸資産÷ 売上高× 365【日】
内容会社が保有する製品、仕掛品、原材料、商品などの棚卸資産が、どれだけの期間、在庫として残っているかを把握する指標です。
回転期間の日数が短くなれば、資金繰りが改善されます。
業界別平均値(日)
建設業15.5製造業14.3情報通信業4.2
運輸業0.3卸売業19.1小売業26.5
不動産業36.8飲食・宿泊業2.8サービス業2.6
10 名称製品(商品)回転期間
算式製品(商品)÷売上高×365【日】
内容棚卸資産の中でも製品(商品)に限定して、在庫として残っている日数を把握する為の指標です。
この回転期間の日数が長い場合は、会社が保有している在庫が多い=資金が寝ていることになります。

製品…自社で製造・作成したもの
商品…外部から仕入れてきたものに加工を施さず、そのまま販売する
     もの。
業界別平均値(日)
建設業1.4製造業5.6情報通信業1.4
運輸業0卸売業18.2小売業25.1
不動産業31.9飲食・宿泊業1.5サービス業1.5
11 名称原材料回転期間
算式原材料÷売上高×365【日】
内容棚卸資産の中でも原材料に限定して、在庫として残っている日数を把握する為の指標です。
当然、回転期間の日数が短ければOKなのですが、日数が長い場合は、 原材料の仕入自体を減らす必要があります。
業界別平均値(日)
建設業1.7製造業4.3情報通信業0.1
運輸業0.2卸売業0.2小売業0.2
不動産業0飲食・宿泊業1.2サービス業0.5
12 名称仕掛品回転期間
算式仕掛品÷売上高×365【日】
内容生産途中の状態にある仕掛品がどれぐらいの期間、在庫として滞留しているかを示すものです。
業界別平均値(日)
建設業10.1製造業3.3情報通信業2.4
運輸業0卸売業0.3小売業0.1
不動産業2.8飲食・宿泊業0サービス業0.3
13 名称買入債務回転期間
算式(支払手形+買掛金)÷売上高×365【日】
内容買入債務を支払うのに、何日分の売上高が必要になるかを見る指標です。

買入債務…買掛金+支払手形の総額
業界別平均値(日)
建設業22.7製造業28.1情報通信業11.2
運輸業14.3卸売業42.6小売業23.6
不動産業2.1飲食・宿泊業8.4サービス業8.1
14 名称買掛金回転期間
算式買掛金÷売上高×365【日】
内容買入債務のうち、買掛金に限定した場合、何日分の売上高が必要になるかを見る指標です。
業界別平均値(%)
建設業14.9製造業14.5情報通信業10.8
運輸業8卸売業24.4小売業18.4
不動産業1.6飲食・宿泊業8.3サービス業6.8
15 名称支払手形回転期間
算式支払手形÷売上高×365 日【日】
内容買入債務のうち、支払手形に限定した場合、何日分の売上高が必要になるかを見る指標です。
業界別平均値(%)
建設業7.8製造業13.7情報通信業0.4
運輸業6.3卸売業18.2小売業5.2
不動産業0.5飲食・宿泊業0.1サービス業1.3

※参考資料…中小企業の財務指標(中小企業庁編)
その他の財務分析指標